人生、走れば好転!

2003年29歳から走り続けてます、そしてこれからも!

北海道マラソン2005

2005年8月28日開催

男子優勝 渡辺共則

2時間14分50秒 

1995年に旭化成入社、1999年の防府読売マラソンにてサブテンを達成。

 

女子優勝 千葉真子       

2時間25分46秒

昨年に続き2連覇を達成!北海道マラソン通算3勝。翌年06年の北海道マラソンが引退レースとなった。

 

《画像は北海道マラソン公式サイトより》

 

猛暑の中、期待と不安の大一番!

今年の月間走行距離のピークは5月の315㌔。その後は故障などにも悩まされたこともありましたが、平日は朝ランをせずに、ほぼジムでのランニングのみで200㌔台を維持するのが精一杯。その穴埋めとして週末にスローペースではありますが30~40㌔のロング走を行い、長い距離に対する適応力を少しでも高めようと努力はしてきたつもりでした。

北海道マラソンへの最終調整として臨んだ先週の夕涼みマラソンでは、河川敷のフラットコースにもかかわらず、太腿前面とふくらはぎが筋肉痛になり、走りこみ不足ということを実感。昨年8月の走行距離は400㌔を越えていましたが、今年は300㌔にすら届かず。不安を大きく抱えながらも、この状況で自分の力がどこまで伸びたのかと、かすかな期待も持ちつつ3回目の北海道マラソンをむかえました。

真駒内公園に到着するとすでにすごい人!スタジアムの席に場所を確保して、スタートまでの時間を過ごします。昨年までは観ることが出来なかったタケダファミリーマラソン、参加者の頑張りに自分も刺激を受け緊張感も次第に高まっていきます。スタート1時間半程前にカステラやおにぎり、ゼリー等をお腹に入れエネルギーを蓄えます。

アップの途中にネットの掲示板などで交流のあるランナーの方に偶然会うことができ、少しではありましたがお話をして互いに健闘を誓いました。その後トイレでは毎度のことで慣れましたが長蛇の列、20分程並び無事に用を済ませます。それにしても今日は暑くなりそうです、帽子は後ろにも日除けが付いた物を着用、特に水分補給はこまめにしなければと感じてしまいました。

スタート40分前。荷物を預け最終受付のため、大混雑の狭いゲートを歩きトラックへ、大勢のランナーを目の前にとうとう始まるんだと、何となく嬉しい気分になってきました。ゆっくりトラックを1周、とりあえず集合場所に並びましたが、あまりの日差しの強さにトラックのバックストレートの日陰に避難します。考えることは皆同じで、よく見ると日陰にズラーっとランナーが腰をおろしていました。

スタート15分程前になりランナーがスタート地点に整列を始めます。そこではゼッケンが近かった別のネットランナーの方を見つけ、スタート直前までお話をして大分リラックスすることができました。そしていよいよ北海道マラソンの号砲が鳴り響き!・・・歩き出します。トラックを出るまでは仕方ないと思い、のんびりと脚を運びました。

今回は出来るだけスタートのロスを最小限に抑えたかったので、いつもよりペースを速めにしてランナー達の間をすり抜けて行きます。あまりの混雑とすり抜けに集中していたこともあり1㌔の表示は見落としましたが、2㌔の通過タイムが8分50秒程で思ったよりもロスを抑えることが出来ました。

目標タイムは最初2時間45分切りを考えていましたが、今日の気温を考えると力を最大限に出せても正直厳しいと感じたので洞爺湖、千歳のときと同様㌔4分で自己ベスト狙い。ここからはスタートのロスで㌔4分から飛び出たこの50秒程のタイムを、どれだけ相殺していくことが出来るかが目標になります。

5㌔通過が21分ちょっと、序盤からいきなり上りがあったためペースアップは意識せず、体感に任せながらも順位を上げていきます。昨年は走らなかった地下鉄真駒内駅の前を通過、この辺りで左腿付根に違和感、さらに左膝にいつもの痛みが発生、嫌な予感はしましたが我慢出来ない程ではなかったのでペースは維持。

給水地点では水やスポンジで脚を冷却して痛みを和らげます。7㌔過ぎのスポンジポイントを通過してしばらく、歩道寄りを走っていた自分の右顔面に突然衝撃が!「えっ、何だ?なんだ?」最初何が起こったかわからず一瞬驚きましたが、斜め前方を走っていたランナーの投げ捨てたスポンジが自分の顔面を直撃したようです・・・笑。

ぶつけた本人はもっと驚いたようで何回も謝ってきました。自分も「大丈夫!大丈夫!」と全然気にしてないよと言うことを伝えることが出来たとは思いましたが、表情はかなり深刻だったのであの後大丈夫だったのかなぁと逆に自分が気になってしまいました。5㌔から10㌔までの1㌔ごとのラップは3分台を維持し、タイムロスも順調に50秒にまで減らします。

10㌔以降は下りの影響もあったと思いますが、集団に入り㌔4分を確実に切って走りました。15㌔通過時のロスは20秒ちょっと、この5㌔のラップは19分半でロスが急激に減りすぎかな?と思いましたが、調子は悪くないのでそのまま行くことに。

ここで後ろからペースを上げ、集団を引き離していくランナーがいました。「あっ・・!」このランナーに見覚えが、昨年の札幌マラソンでスタートから10㌔弱、ペースメーカーにさせてもらった方でした。そのときは自分の調子が良く途中で飛び出す形になり驚きのタイムが出たのですが。

昨年のこの大会では48分台・・・またお願いします!と言う感じで再びペースメーカーにさせて頂きました。集団を引き離しつつ、そこからはほぼ㌔4分のイーブンペースを順調に刻みます。通過タイムを考えるとペースが上がったわけではないので、今までいた集団のペースが落ちていたようです。

両親が地下鉄24条駅付近で応援すると言っていたので、24条通りに入ってからは沿道を注意深く見渡しながら走ります。そんな状態で2㌔程走り、20㌔の通過タイムは1時間20分少々とペースメーカー作戦は成功。24条通りに別れを告げると、ここからコースは右側通行で給水も右側に、多少違和感はありましたが、しばらくすると慣れてしまいました。

給水ごとの脚の冷却で、シューズの中はビチャビチャ・・・足がふやけて足とシューズが擦れて水ぶくれが出来た感じがしてきましたが、外傷はレース後時間が経てば治ると思ったので多少痛くても気にしないことにしました。そして良いペースで新琴似の一番通りに入ります。

25㌔地点通過までのタイムロスは30秒弱、このタイムロスがなかなか引っ込みません。㌔4分を切っているだろうと思って時計を見ると4分を越えていたりと、この辺りになるとペース感覚に違いが出てきました。体や脚にはまだ余裕はあるのですが、やはりこの日の暑さは見えないところで体に影響を与えていたようです。

しかし、気持ちだけは前に出たがっていたので、26㌔を過ぎた辺りでペースメーカーにさせて頂いたランナーを抜き去りここからは一人旅。追分通りに入り自分のペースが上がったのか、周りのペースが落ちているのか・・・着実に順位を上げていきます。昨年、一昨年とここではバナナを配っていたのですが、今年はコース変更のためかどうかわかりませんが残念ながらありませんでした。

バナナの補給ができなかったときのことを考えて、洞爺湖の時と同様パワージェルを2つ携帯してエネルギー補充に役立てました。想像以上に長く感じた追分通りのダブル折返し区間もあとわずかの30㌔地点通過、タイムロスは20秒にまで減らすことが出来ていました。

再び一番通りを戻るルート、反対車線ではまだまだランナー達が戦いを繰り広げています。自分はここでも友人や仕事関係の方の応援を受け、ペースを維持し続けることに集中することができました。34㌔付近では従妹たちの声援を再び受け、35㌔地点のタイムロスはついに5秒程!㌔4分切りまであと少しの所まで来ました。

ここまでは㌔4分前後を維持していたのですが、37㌔では㌔4分18秒と突然のペースダウン。ペースが落ちたとは感じなかったのですが・・・残り5㌔どこまで粘ることが出来るか頑張りどころです。

ゴールはまだかと残りの距離を気にするようになってきたのは疲れた証拠。しかしこのペースダウンも洞爺湖に比べれば10㌔は先送りされてる状況なので何とか持ちそうか。

40㌔通過でタイムロスはまた50秒程に増え、自己ベストは難しいか・・。太腿はパンパン!ふくらはぎは攣る寸前・・さらに手足の指先が痺れてきて大丈夫か?とちょっとビビリます。このタイム領域でこのペースの落ち具合、いつもであれば次々と後続に抜かれていくことになります。ところが元気に自分を抜いていくランナーは2~3人、ほとんどのランナーは自分と同じ位、もしくはそれ以上にペースが落ちているという厳しい状況のようでした。

駅前通りの最後の直線に入り、沿道は物凄い人で埋め尽くされていました。声援は昨年以上に沢山受けることが出来本当に力になりました。

中島公園入口のゲートを通過したときのタイムは48分ちょっと。これはギリギリ50分切り行けるかもと思いましたが、ここからの距離が長いということをすっかり忘れていました。昨年、一昨年は苦悶の表情でのゴールでしたが、今年は帽子を脱いで笑顔?でゴールラインを通過。完走メダルをかけてもらい今年もまたホースの水浴び、左腿付根と左膝には大した痛みはなく一安心です。

今回も㌔4分切りはなりませんでした。脚の筋肉痛と戦いながらの着替えを終えた頃突然の雨、この雨があと一時間早く降ってくれたら・・・さらに気温がもう少し低ければ・・・。しかし、タラレバは考え出すとキリがないので、今日のこのタイムを素直に受け入れ努力を継続していかなければと思いました。

~5k⇒21'06
~10k⇒40'48(19'42)
~15k⇒1:00'24(19'36)
~20k⇒1:20'25(20'01)
中間地点⇒1:24'48(4'01/km)
~25k⇒1:40'28(20'03)
~30k⇒2:00'19(19'51)
~35k⇒2:20'05(19'46)
~40k⇒2:40'45(20'40)
~GOAL⇒2:50'44(9'59)
後半ハーフ⇒1:25'56(4'04/km)

GOAL 2:50'44(4'03/km)

男子一般競技者 12位/1554人中
男子総合順位 126位/2353人中

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